ポエム(こういうのがお好きなんでしょう)

雨は嫌いだ。頭痛がするから。

 

頭痛と言ってもある一点が痛くなる感じの頭痛だ。プールで間違って鼻から水を吸い込んでしまった時のような頭痛がある一点で起こる。

実験が終わって夜のバイトまで暇なので毎週火曜日は学食で小腹を満たしてから暫く図書館に籠っている。籠っていると言ってもそんなに真面目でないので勉強しているわけではない。大抵スマホを弄っている。

4階の北側の窓際席がお気に入り。景色が良くドコモタワーまで見渡せる。ただ、夏は暑く、冬は寒い。特に今日は、4月下旬に数日連続で夏日だったほど暑かったにも関わらず、かなり冷え込んでいて窓から冷気が流れ込んでくる。昼前に降りやんだはずの雨がまたぱらつき始めて窓に痕を残している。

前日にEEICのガイダンスに行ってきた。本当に行く気が無かったのでとりあえず話を参考に聞きに行く程度けど...正直すっごい面白かった。教授も学生もみんな本当に楽しそうで...。全く行く気なんか無かったのにここも悪くないと思ってしまったほど面白かった。でも家に帰って少しゲームして落ち着いてから気づいた。あそこにいたのはほんの数人の成功例に過ぎない...。自分があの中に入って果たして何になれるのだろうか。自分は何になりたいのか。

進路はずっと悩んできた。高3の春、今思うと理Ⅲから逃げるようにして航空宇宙を目指すことを決めた。幸いにも運にも恵まれてギリギリ点数は足りている。大幅ではないが。もう決めた、学部に入った後の進路も数通りに絞ったはずだったのに...。それでもたまに目移りしてしまう。そういえばお前、こういうのも好きだったよな、と色々なものがちらついてきて。結局進路なんか決まっていなかったのかもしれない。自分のやりたいことを常に意識するのが大事とか考えているくせに結局何もわかっていない。

 

オシロスコープの考察は本当に書くことが無くて10行程度書いたところで手が止まってしまった。これ以上悩んでも出てこないものは出てこないので諦めて来週の予習に移る。ふと顔を見上げると外はもうすっかり暗くなっていて、自分の顔がガラス窓に浮かび上がる。自分の顔は嫌いだ。ニキビなのかそれとも肌荒れなのかもうよくわからない。親に急かされて皮膚科にも行ったが結局良くならなかった。自分の顔をあんまり見たくないので写真も好きではないし、なるべく鏡も見ないように意識している。唯一髭を剃る時だけはどうしても見なくてはいけないのだが。

 

気温が下がって暗くなると色々なことを考えるようになる。それとも今さらになってようやく現実を見ざるを得なくなったのだろうか。

 

雨は嫌いだ。頭痛がするから。