オタクとリア充の違い

表題はなんか二項対立を煽るようにオタクとリア充の違いと銘打ちましたが、別にリア充というよりかは社会適合者と言った方が正しいのかもしれません。あと初っ端は「オタクとリア充の違い」が思い浮かんで、直後「リア充とオタクの違い」でも良いなぁと思いましたが、結局こっちの方がしっくり来たのでこっちにしました。左側の方が帰属意識が高いので先に持ってきたのかなぁと自分で思いました。あとわざと二項対立になるように書きましたが、これから書くのはいわゆる「オタク」と「リア充」に関する話ではなく、むしろ「社会適合者」と「社会不適合者」に関する話だと思った方が誤解無く読めると思います。完全にタイトル詐欺ですがすいません。よろしくお願いします。

 

突然ですが、僕は社会適合者の皮を被るのが得意(?)な社会不適合者(?)です。なのでインカレ登山サークルに所属していたりします。先日そのサークルのクリスマス会的なものがあって行って感じたことがあって、実は去年も似たようなものがあって、そこでも感じたことだったのでとりあえず書いてみようかな~と思ってこれを書いています。

そのクリスマス会は別にどこかの居酒屋とかでやる物じゃなくて、先輩のお宅を借りて、スーパーに買い出しに行って、自分達で鍋を作りながら囲んで宅飲みする、みたいな会でした。どうでもいいですが宅飲みは居酒屋に比べて相当コスパが良いですね。時間制限無いですし別に満足に食べられますしそして何より安い。

 

ここからが本題ですが、その飲み会の話題はと言えば基本的に男女の恋愛関係がなんだの~の話でした。一つ上の代は一人を除いて皆さん全員彼氏or彼女がいらっしゃしますし、なんなら上の代の中で一組いて、サークル全体でも「僕が知っている」だけでサークル内に3組います。わーお盛ん。しかも別にオタクがリア充と聞いて想像しがちなWanimaみたいな人達じゃなくて、もう普通にそこら中いる一般人みたいな感じの人達です。高校同期男子3人でイルミネーション見に行ったときも思いましたが、世の中は結構カップルに溢れていると思うのです。少子化が~とか若者の恋愛離れが~とかはにわかには信じがたいですね。

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東京ミッドタウンのイルミ

話は少しそれますが、イルミネーションは思ったよりとてもきれいでした。一眼レフ持っていけば良かった...。特に青色のイルミネーションは本当に綺麗で、一見の価値ありだと思います。渋谷の青の洞窟とか近いですし、興味あったら行ってみることをおすすめします。

話を戻します。結局徹夜であれやこれや人の話を聞いてたわけですが、どの会話にもその場にいる人達の知っている誰かを対象をしたもので、人間関係に関する話を久しくしていなかった僕としてはすごい新鮮な気持ちで聞いていました。

一方でと自分の普段の会話を思い出してみると会話のうち8割ぐらいは意味をなしていませんし、基本的に好きなコンテンツ、アニメ、小説、アーティストなど、や、自分達の外の何か、例えば勉強であったり、ラーメンであったり、などが中心だと思います、人間関係の話なんかほとんどしません。学科の人達とは、と言えば、勉強か課題の話以外した覚えが無い、雑談とかしたことあったっけ...。ってか雑談が出来る気がしない。

サークルの人々の会話は自分達の話をしていてとても地に足のついたものだと思いましたし、普段の自分は会話は常に自分が何かを感じている対象という、自分達の外側にあるものへの話が多くどこか浮ついているように感じました。社会不適合者には内向的な人が多く、社会適合者には外向的な人が多いとはまぁよくあるステレオタイプ的な考え方ですが、会話の話題はその逆で、社会不適合者の話題というか興味は外向きで、社会適合者の興味は内向きだと思うと、そのギャップが面白く感じられますね。

とは言え、自分が高校生の頃はもっと人間に関する話をしていた気がするので、もしかしたら閉鎖的なコミュニティだと話が変わってくるというただそれだけの話なのかもしれません。

東浩紀動物化するポストモダンで出てくる大きな物語に絡めて言うと、コミュニケーションから降りる自由を選択した結果、物語がコンテンツへと移っていったのがオタクだとすると、コミュニケーションから降りないことを選択し、大きな物語が人間関係に移行したのがリア充だという対比になっているのだと思いました。

ここで書きたかったことは以上です。別にオチも何もなくてすいません。ただ、僕にとってこのサークルは結構ありがたい存在だなぁと思います。普段の生活を続けていたら独り立ちしてから社会生活を営める気が全くしません。そういう意味では社会に適合する良い予行演習、もとい異文化交流になっています。皆さんも積極的に異文化交流していきましょう。あと純粋に登山は楽しい。

 

別にオタクとリア充のどっちの生活が良いとかを判断する気はありません。というか善悪を判断するのはあまり好きではありません。そういう意味で言えば界隈の自らを社会不適合者としてダメな者認定して傷を舐めあうあの承認は何と言うか表現しづらいのですが、不健全であまり好きではありません。

この話は何回かした気がするのですが、恐らく僕が考えるに多くの人はメインストリームに属するのだと思います。正規分布上、2σ以上のはずれ値に属する人は全体の5%ほどしかいません。そしてこの社会はありがたいことにコミュニティの中にもコミュニティというものが存在します。例えばオタクは一般人からしたらメインストリームから外れていますが、オタクにはオタクのコミュニティが、そしてメインストリームが存在します。足繫く声優イベントに通うオタクというのはオタク全体から見ればメインストリームから外れますが、声優オタクにもコミュニティは存在します。自分達を社会不適合だとして傷を舐めあうコミュニティがあれば、またそういうメインストリームも存在してしまうのです。それでメインストリームから離れた~というのは嘘でしょう。何よりじゃあ一般人になることをそもそも望んでいたのでしょうか?

一般的幸福を諦めた~とかとかも多用されましたが、そもそも一般的幸福を諦めた、というよりそもそも望んでいなかったの間違いでは無いでしょうか?望んでいたのであれば怠慢が過ぎます。(ここらへんの話、自分の学業に対する態度にも刺さってくるので痛い)

とまぁまたもオチの無い話になってしまいました。ここらへんでやめます。

では快適な社会不適合ライフを!

 

追記:最近唐突にサカナクションの「ミュージック」にドはまりしました。ここ最近1日に10回ぐらい聞いてる気がします。

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